後飾り (あとかざり)
火葬場から戻ってきた遺骨を、安置する祭壇のこと。二段か三段の作りにすることが多く、上段に遺骨を置き、下段には遺影、位牌、香炉、燭台、線香、花、供物、鈴などを置きます。四十九日の忌明けまで焼香して故人の冥福を祈ります。
後祓いの儀 (あとばらいのぎ)
神道における出棺の後、関係者全員をはらい清める儀式。祓除の儀(ふつじょのぎ)ともいう。
遺影 (いえい)
死者の写真、肖像画のこと。
遺骨 (いこつ)
死者の骨。火葬などにしてあとに残った骨。
遺産 (いさん)
死後に遺された財産のこと。土地・家屋・事業用財産・有価証券・現金・預貯金・家庭用財産など、金銭に見積もりのできる経済的価値のあるもの。借地権・電話加入権・著作権・貸付金も含まれる。本来の相続財産以外の死亡保険金・各種保険金・死亡退職金もみなし相続財産となる。
遺族 (いぞく)
死亡した人の残された家族、親族。恩給法では死亡者と生計を共にしていた配偶者・子・父母・祖父母および兄弟姉妹。労働基準法では死亡した労働者の死亡当時、その収入によって生計を維持していた者(内縁を含む配偶者・子・父母・孫・祖父母)その他をいう。
一周忌 (いしゅうき) 人が亡くなって1年目の日、命日のこと。またその日に行う法事。年忌法要のなかで最も重要とされている。
遺体 (いたい)
原義は「遺された身体」。死体は「死者の身体」を意味する。死体が一般的な表現であるのに対して、遺体は死者と特別な関係にあった遺族・知人などにとっての死体の意。遺体に対して特別の感情があり、遺体の尊厳が極めて大切とされる。
遺体移送 (いたいいそう)
ご遺体を寝台車などで自宅や斎場に運ぶこと。
故人の枕元や祭壇に供えるもの。
生前に使用していた茶碗に、ご飯を山盛りにして箸を中央に立てる。
故人の枕元や祭壇に供えるもの。
生前に使用していた茶碗に、ご飯を山盛りにして箸を中央に立てる。
一膳飯 (いちぜんめし)
故人の枕元や祭壇に供えるもの。生前に使用していた茶碗に、ご飯を山盛りにして箸を中央に立てる。
位牌 (いはい)
死者の戒名を記す木製の札。仏壇に祭る。
院号 (いんごう)
天皇が譲位・隠居し、その後居住された御所を、○○院と呼んだことに始まる。例えば後白河法皇の御所は「蓮華王院」、嵯峨天皇の御所は「令泉院」、後に「嵯峨院」へ移り住む。当初天皇が使用していた院号もやがて公家や武士の間にも使われるようになり、江戸時代になると院号も金銭で買えるようになった。驚いた幕府は禁止令を出すが、それまでに使われていた院号についてはお構いなしとの画期的な裁定を下している。明治以降になると大富豪や政治家にも院号が用いられる様になる。今日では社会的に大きく貢献した人や、寺院に対する貢献が顕著で、信仰心の非常に篤い人、また多額の寄付等による一時的な功労者にまでつけられるようになった。
院号を最初に贈られたのは嵯峨天皇とされている。臣下では関白藤原兼家が「法興院」と称したのが始まりである。また院号の代わりに○○庵、○○軒、○○斎、○○亭などを使う場合もある。
院殿号 (いんでんごう)
足利尊氏が等持院殿という屋敷の名を戒名の上につけたのが始まりとされている。これは天皇と区別するために殿という字を加えたもので、本来はへり下った表現とされていた。現在では院号よりも院殿号の方が格上とされているが、それは戒名文字の多さによるものと考えられる。いずれにしても院号・院殿号は仏教への信仰心が篤く、寺を建立して寄進するほどの人でなければ贈られない最上位のものといえる。
引導 (いんどう)
死者を導くこと。導師が最後の宣告をし、現世への思いを断ち切らせること。
宗派ごとに作法が異なる。
インフォームド・コンセント
医学的処置や治療に同意するために必要な、医療情報を医師から受ける権利。
宇宙葬 (うちゅうそう)
宇宙に遺骨を打ち上げる供養方法。遺骨を納めたカプセルをロケットに乗せて宇宙へ打ち上げる。打ち上げられたカプセルは地球周回軌道上を周回し、やがて地球の引力により大気圏に突入し流れ星のように消える。
氏子 (うじこ)
神道の信者の総称。
打敷 (うちしき) 仏壇、仏具などの敷物。一般的に金欄製が多い。
産土神社 (うぶすなじんじゃ)
神道に於ける、仏教の菩提寺のこと。
盂蘭盆 (うらぼん) 先祖の霊を家に迎え、供養する行事のこと。
永代供養墓 (えいたいくようぼ)
家族単位で墓の祭祀を行うのではなく、寺院が責任をもって祭祀する墓のこと。家族の責任で墓を守るのではないため、承継の問題は発生しない。
永代供養 (えいたいくよう)
故人の供養のための法要を、永久に寺院が営んでくれること。
永代使用 (えいたいしよう)
墓地の一般的な使用権を示す言葉。永久に使用を許可するのではなく、承継者がいるかぎり期限を定めずに使用を許可すること。この使用を許可されたとき、使用者は永代使用料(寺院によっては永代供養料)を支払う。近年は「永代」という概念が明確でないということから、単に「使用権」と称する方向もある。
エンディングノート
高齢者が人生の終末期に迎える死に備えて、終活の一環として自身の希望を書き留めておくノート
エンバーミング
遺体の衛生保全方法の一つ。遺体を消毒・防腐・化粧・修復処理する処置。処置後10日間程度は腐敗などの遺体変化が生じない。死後に長距離移動が必要な場合用いられる、もしくは用いる場合がある。
お清め (おきよめ)
死の穢れけがれを払うという行為。死穢は伝染すると考えられ、これを払うために飲食を行った名残りで、葬儀後や通夜後の飲食を指して関東方面で使用されることが多い。
お布施 (おふせ)
読経や戒名を頂いた謝礼として僧侶へ金品を渡すこと。または本尊へお供えするという考え。
お斎 (おとき)
葬儀や法事の後の会食のこと。
お別れ会 (おわかれかい)
告別式の独立形態をいう。葬儀(荼毘)後、時期を置いて、関係者や知人などが集まり追悼の会をもつこと。この場合、葬儀(荼毘)は近親者だけで行うケースが多い。軽食をとりながらの形式もある。
お別れの儀 (おわかれのぎ)
火葬のための出棺を前にし、棺の蓋を外し遺族らが遺体と対面し花などを入れて最後の別れのときをもつこと。
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